お知らせ & 妊活ブログ

症例 「PCOS・多嚢胞性卵巣症候群」


来月に採卵予定があるので当院へ来られました。
 
当院へ来る前は
タイミング法3回
人工授精2回
そして
体外受精を2回移植されています。
妊活歴2年3ヶ月。
 
採卵は3回され、2個凍結卵ができました。
その後、胚移植を2回され、陽性反応はありませんでした。
 
受精はするものの、凍結卵のグレードはあまり良くありません。
 
現在はピルを服用し、月経が来たら病院へ行く予定。
 
初診時に
通われている病院を聞くと、妊娠率はあまり高くないところでしたので
病院の特徴や治療方法・現状などお話しして、
ご夫婦に合いそうな病院をご主人と相談していただくことにしてもらいました。
 
その後、転院を決め新たな病院へ通い始めました。
 
生理後、予約が取れたのですぐ受診。
 
ホルモン値は基準値
AMHは年齢より高い
 
前病院では不育症と甲状腺の値がやや低め
確定はしていないので、様子をみることになりました。
この辺りは病院の考え方により治療が異なります。
 
そして、翌周期の生理後、採卵の治療となりました。
 
この時に
血液検査とエコー検査では
PCOS
であることがわかりました。
 
LH高値
FSH基準値
卵胞が多くつながっている
所見でした。
 
鍼灸治療では
エストロゲン作用を高める
子宮へ血流を促す
この2つをメインにしました。
 
卵胞に質をあげることと
胚移植に向けての内膜の質の向上が目的です。
以前に凍結卵はできていたので
今から胚移植の準備をします。
 
その後、3周期は体質改善にあて
次の周期では採卵。
結果、5つ取れて、4つ凍結されました。
 
卵巣の腫れと生理周期を整えるために2周期あけて
移植周期に入りました。

卵胞の数が多く育ったので、2周期は開けた方が
ご自身の卵巣や子宮の働きは良くなるからです。
 
受精卵のグレードは今までで一番良かった。
一番良い受精卵を移植。
 
そして
Hcg 324mlU/ml
陽性反応。
 
34週目まで鍼灸治療を継続。
尿蛋白プラスと逆子もあり、治療は逆子が治る時期まで行いました。
 
逆子は改善し、予定日から2日後に出産を終えられました。
 

まとめ
この患者さんのケース。
PCOSは卵胞の質が低下することが良く見受けられます。
 
大きくはなりますが、質が上がらずに
受精しても凍結ができないことになります。
 
卵胞の質が上がったことが良い結果になったケースです。
それとAMH値が高いことも影の力となっていたと思われます。
 
PCOSで採卵できない、または卵胞の質が上がらない方は
ホルモンを調整することで、質が上がる可能性を秘めています。
 
PCOSと診断または疑いとされている方は
一度、体験施術で自分の体質を知ってください。
原因を知ることで卵胞の質は上がるきっかけになるでしょう。
 
体験施術についてはこちらをご覧ください。
http://www.saitama-harikyu.jp/smart/inqfm/general/
 
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