お知らせ & 妊活ブログ
鉄分と妊活
妊活に必要な栄養素はいろいろありますね。
基本はバランス摂取してほしい。
今日は妊活でよく話題になる栄養素
「鉄分」についてお話ししますね。
鉄分はミネラルです。
よく聞く栄養素ですとカルシウムも同じです。
鉄分には「非ヘム鉄」と「ヘム鉄」があります。
「非ヘム鉄」は植物性食品に含まれ
「ヘム鉄」動物性食品に含まれています。
これ食物に含まれている量と吸収率に違いがあります。
「非ヘム鉄」はほうれん草・小松菜・ひじきなど
「ヘム鉄」はレバー・マグロ・卵・アサリなど
健康診断で鉄分の項目がありますが、テェックしていますか。
鉄不足と聞くと貧血が一番に思いつくでしょう。
鉄分の作用と不足
鉄分の作用はヘモグロビンを作るミネラルです。
呼吸で得た酸素を全身へ送る作用を担っています。
鉄分が不足すると酸素を送る量が少なくなり、細胞に供給されず
細胞の働きが低下します。
それはエネルギーが低下することになります。
卵子の成長に影響されることがあります。
新陳代謝が低下し、疲労が慢性になったり、自律神経の不調や頭痛など
精神的には落ち込みやすくなる、集中力が長続きしないなど
なんとなく身体の不調が現れます。
自律神経に影響されホルモン作用に影響されることがあります。
鉄分の摂取量
1日の鉄分摂取量は一般に10.5mg推奨されています。
例えば
ほうれん草20gは2.0mg
とりレバー100gは9.0mg
吸収率が違います。
吸収率も知っておくと、食べる量の目安になります。
「非ヘム鉄」は2〜5%
「ヘム鉄」10〜20%
これだけの差があります。
鉄分の必要量
鉄の必要量は生理の回数や量にも関係します。
経血の量が多いと内膜も厚い可能性があります。
その分内膜が剥がれるので、血液の量は多くなります。
また、不正出血や生理の回数が多い方も多くなります。
自分の生理を知っておくと、鉄分の量の目安になります。
量や吸収率を考えると
「ヘム鉄」を優先的に摂取のすればいいのかな・・・と
思われるかもしれませんが
同じものばかり食べていると、それはバランスが崩れてしまいますので
「非ヘム鉄」もとってください。
微量栄養素も違います。
身体の作用
鉄分の身体の作用は血液の流れに直結します。
妊活には大事な栄養素であるのと同時に、不足している方が
3人に1人と言われています。
これは生理があることと、食物に入っている量が少なく
何より食卓に乗る頻度が少ない食べ物だから、忘れてしまうからです。
振り返ると、1週間ぐらい鉄分が入った食物を食べないでいることがよくあります。
毎日、鉄分は取れたかな・・・と気にかけてくださいね。
一緒に摂ると
ビタミンC
ビタミンCと一緒に食べると鉄分の吸収率は上がります。
キュウイなどおすすめです。
タンニンを多く含むものは吸収率を妨げます。
緑茶やコーヒーなど。
鉄分と話題になるのはフェリチンです。
妊活では「フェリチン」も大切な栄養素です。
「フェリチン」についてはいつかお話ししますので
「フェリチン」があるということは覚えてくださいね。
まとめ
鉄分が妊活に必要なことは伝わりましたでしょうか。
血液の流れに関係する栄養素です。
卵巣や子宮に酸素と栄養を多く含んだ血液を送り届けることは
卵胞の質にも関わります。
鉄分はそれほど大切な役割をしていますが、忘れやすく
食べ物にはそれほど多く含まれていません。
吸収率も高くはありませんので、毎日
気にかけながら摂取してください。
鉄分が身体の働きになるには、毎日少しづつ摂取し続けることが
一番効果的です。
当院は患者さんにお伝えしています。
最良の薬は「食べ物」
赤ちゃんを授かるには食べ物は最良な方法です。
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